アニメオタク的にはフィンランドといえばガルパンの継続高校であり、
ストライクウィッチーズのスオムスである。
ということは、フィンランド軍は日本のミリタリーオタク心を妙に
くすぐる何かがあるのだろう。
きっかけはともあれ、フィンランドについてムーミンとノキアぐらいしか
知らなかったので、ちゃんとしたフィンランド史を読んでみた。
著者はもともとスペイン語を勉強していた人で、偶然フィンランドに留学
してから研究者になったそうだ。
あとがきでは「ムーミンがどうしても好きになれない自分を軽く呪った
こともあった」と書いてあって笑った。
↓
さて、フィンランドの歴史をざっと通読してみると、ロシアとスウェーデンに
挟まれてなかなか独立できなかったことが分かった。
なんとなく朝鮮半島と地政学的な立場が似ているような気がした。
フィンランド人の主観と、ロシアやスウェーデンから見たフィンランドの
印象は違うのではなかろうか。
もうひとつ、岩波新書の「独ソ戦」を読むと、フィンランド軍がナチスドイツと
協力して戦っており、なぜドイツの味方をしたのかが本書を読むとよく分かる。
かなり苦しい立場だったには違いないが、継続戦争はフィンランドの領土を
広げる野心も隠されていたと書いてあった。
このあたりの一筋縄ではいかないところが、ガルパンの継続高校のキャラクターに
反映されておるのだなぁ、と。♪ポロロン
↓
息抜きコラムではサウナについても書かれていた。
フィンランドではサウナが出産の場として使われていたそうで、あんな暑い
ところで子供を産んで大丈夫なのだろうか。低温サウナだったのかな。
一度は本場のケサモッキでサウナを楽しみたいものである。