明けましておめでとうございます。

と言いつつも、私は年末のなにかに急かされるような

雰囲気が嫌いだ。

 

昔の正月は循環的時間の節目で、いわばリセットボタンのような

役割を果たしていた。

だから何もかもを過去にするべく、新年を迎える準備に狂奔して

いたのだと思う。

 

だが、我々は社会的には継続的時間を過ごしている。

2019年にあったことがすべてチャラになるわけではなく、

ほぼ引き継がれているのだ。

 

つまり継続的時間にいるのに、循環的時間の慌ただしさを

持ち込んで勝手に大慌てしているのだ。

もう少し落ち着いたらどうなのか。

 

 

芸能人や富裕層がよくハワイに行くのは、そういう慌ただしさから

逃れるためなのだろう。

ただし、政治家とか名家の人々は正月の来客がしこたまあるだろう

から、そんなことはできまい。苦労が忍ばれる。

 

年末年始が楽しいのは子供だけである。

もっと大人が楽になればいいと思うのだが、伝統行事はそう

簡単になくならないのだった。