*[本]グラビアアイドルの仕事論

セルフプロデュースを模索したグラビアアイドルの方法論で、
内容的にはビジネス書とそれほど変わりはない。


彼女はツイッターで尻職人と名乗って自撮り画像をアップして、
そこから知名度を上げた人だ。
私もそれで知った。


どういう写真が男性に受けるのか、何千枚も自撮りしていると
書いてあり、たしかに見せ方がうまい。



よく読むと、13歳で最初の事務所に入ったときは、親元を離れて
事務所に寝泊まりして不登校だった、とブラックなことが
さらっと書いてある。


コモディティー化しているグラビアアイドルを、どうにかして
活性化させようと努力するのはすごいと思うのだが、それって
事務所の仕事なのでは、という部分もあって、いっそのこと
彼女が会社を作った方が早いのかも、と思った。



考えてみると、日本のグラビアアイドルという仕事はなんとも
中途半端な気がする。
アイドルは歌とダンスがメインで、ときどき水着仕事があるが、
グラビアアイドルはその逆だ。
それは自分の身体しか芸がないとも言える。


欧米だとがっつり脱ぐ人がメインで、水着だけというモデルは
ほとんどいないのではなかろうか。
イスラム圏ではそもそも禁止されているし、グラビアアイドルは
東アジアだけの存在かもしれない。


メイン舞台の紙媒体も右肩下がりの売れ行きである。
ネットではいくらでも画像が見られるわけだし、はたして未来は
あるのだろうか。