グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNSプロデュース術 (星海社新書)
- 作者: 倉持由香
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/04/27
- メディア: 新書
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内容的にはビジネス書とそれほど変わりはない。
彼女はツイッターで尻職人と名乗って自撮り画像をアップして、
そこから知名度を上げた人だ。
私もそれで知った。
どういう写真が男性に受けるのか、何千枚も自撮りしていると
書いてあり、たしかに見せ方がうまい。
↓
よく読むと、13歳で最初の事務所に入ったときは、親元を離れて
事務所に寝泊まりして不登校だった、とブラックなことが
さらっと書いてある。
コモディティー化しているグラビアアイドルを、どうにかして
活性化させようと努力するのはすごいと思うのだが、それって
事務所の仕事なのでは、という部分もあって、いっそのこと
彼女が会社を作った方が早いのかも、と思った。
↓
考えてみると、日本のグラビアアイドルという仕事はなんとも
中途半端な気がする。
アイドルは歌とダンスがメインで、ときどき水着仕事があるが、
グラビアアイドルはその逆だ。
それは自分の身体しか芸がないとも言える。
欧米だとがっつり脱ぐ人がメインで、水着だけというモデルは
ほとんどいないのではなかろうか。
イスラム圏ではそもそも禁止されているし、グラビアアイドルは
東アジアだけの存在かもしれない。
メイン舞台の紙媒体も右肩下がりの売れ行きである。
ネットではいくらでも画像が見られるわけだし、はたして未来は
あるのだろうか。