ジャニーズの嵐が2020年に活動停止することを発表したそうだ。

ジャニー喜多川は87歳だそうだから、いよいよ危ないということ

だろうか。もう何年も前から実質的に現場を仕切っていたのは

姪なのだろうけど。

 

ジャニーズ事務所は、ジャニー喜多川の目利きで成り立っていた

はずである。どういう伝手か知らないが、応募してきた少年たちを

直接見て、この子はいけそうだと判断したら残すらしい。

 

ジャニー喜多川の目利きで選ばれた研修生たちから、歌とダンスで

生き残った者たちがデビューできる。

あとは事務所のバックアップと本人の努力で人気が決まる。

それでも最初の目利きの印象は侮れなかったらしい。

 

 

このところのジャニーズ事務所のタレントのスキャンダルが

うまくもみ消せなくなっているのは、事務所の影響力が落ちて

きたからだろう。

 

また、男性アイドルは年齢を重ねても人気が落ちないので、

中年のグループが事務所を引っ張っており、若いアイドルは

なかなか芽が出ない。歌の大ヒットもここ10年は出てないの

ではなかろうか。

 

ジャニーズ事務所の凋落が、すべてジャニー喜多川の衰えの

せいだとは思わないが、滝沢秀明が仕事を継いでも、かつての

勢いは取り戻せないだろう。

 

 

同じことはモーニング娘。のいるハロープロジェクトにも

言える。つんく♂がガンの治療に成功したものの、直接

プロデュースをすることはなくなった。

 

私から見ると、そこから面白くなくなった。

相変わらず楽曲は提供しているものの、笑いというか泥臭さ

みたいな部分がなくなって、こなれすぎているのである。

 

もちろん、そこがいいというファンもたくさんいるだろうし、

在籍しているメンバーたちはがんばっている。

でも、何か物足りないのである。

 

アイドルのプロデュース業とは、個人の見る夢をいかに現実に

落とし込んでいくか、ということなのだろう。

その個人がいなくなれば、夢も消えてしまう。

 

そんな夢見る力を持った後継者は、ジャニーズにもハロプロにも

まだいないようだ。

ビジネスは継承できても、妄想は継承できないのである。