京都ぎらい 官能篇

京都ぎらい 官能篇 (朝日新書)

京都ぎらい 官能篇 (朝日新書)

大ヒットした「京都ぎらい」の続編である。
中世の貴族が、いかに美人の魅力を利用したか、という話をしている。
これはぜひ猫猫先生の書評が読みたい。



本書ではおもに平安時代から鎌倉時代にかけての、京都の貴族や武士の
話を書いてあるが、筆者の射程は現代にまで及んでいるような気もする。
暗に、眞子さま佳子さまのルックスを秋篠宮が利用しているのでは
ないか、という問いかけをしているのかも、というのは穿ち過ぎか。


あと、「とはずがたり」はなんだか面白そうなので、ちょっと読んで
みたくなった。後深草天皇は、今でいうネトラレ属性があったのでは
ないか。



井上章一は、京都ぎらいというよりは、天皇ぎらいなのではないか。
あからさまに書くと従来型の右翼が攻撃してくるから、古典文学で
くるんでいるが。


そこまでいかなくとも、宮内庁に腹を立てていることは128ページ
前後に書いてある。
桂離宮と角屋の共通性について、ぜひ読んでみたいものだ。