- 作者: 佐藤智恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 新書
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と同時に、筆者が「意識高い系おばさん」という感じがして鼻についた。
米国で仕事をしていた人の多くが、米国は世界で最も進んだ国なので、
それに追いつくようにしましょう、と語るのが不思議だ。
たしかに世界最先端の部分があることは認めるが、そうでない部分も
多い野蛮な国でもある。
人口や人種構成、宗教も違う国と安易に比較するべきではないと思うが、
筆者はときどきそうしている。
そこが「意識高い系」に見えるのだ。
それと、筆者は日本のマンガやアニメをよく知らないのではないか。
別に知らなくてもいいのだけれど、「アナと雪の女王」の分析では
馬脚を現していたので、あまりその方面では偉そうなことは言わない
方がいいと思う。
悪口ついでにもう一つ。
p177 から、本流に対して「亜流」という言葉を連発している。
が、文脈から判断するに、どうやら「傍流」のことらしい。
亜流というのは、ニセモノとか本物になれない、という意味があるので
経営の世界では、今、「亜流が天下をとる」と言われているのをご存知でしょうか。
とグイグイこられても、どんな経営の世界じゃ、と突っ込まれると思います。
新潮社の校閲はちゃんと読んだのだろうか?