Boaz2014-08-29

BSフジで「めんたいぴりり」というドラマを放送しており、全5回を見た。
もともとは2013年にテレビ西日本が制作したもので、再編集したらしい。

NHKの朝ドラのフォーマットで作られており、面白かった。
特に主役の博多華丸は当たり役といっても良く、俳優としての新境地を
見出したのではなかろうか。
また、富田靖子もいい感じのパワフルなおばちゃんを演じていて、ネイ
ティブの博多弁がよかった。


物語は、戦前に釜山で生まれ育った主人公が従軍し、敗戦後に福岡に
戻ってきて、釜山で売られていた辛子明太子を博多でも売ろうと奮闘
する、というものである。


朝ドラ風なので、かなり都合のいい展開が続くのだが、そういうものだと
飲み込んでいれば楽しめる。
むしろ笑いの切れ味はNHKよりも上なのではなかろうか。



バラエティ番組でのトークは、博多大丸の方が圧倒的に巧みなのに、
ドラマでは博多華丸の方が生きている。不思議なものである。


この「めんたいぴりり」にもスケトウダラ役で博多大丸が友情出演
しているのだが、なんかドラマから浮いている感じがする。
そこだけコントみたいな雰囲気になるのだ。


まあ、コントにしたかったのだろうけど、普通の役で博多大丸
出しても面白くなかったと判断されたのかもしれない。



このドラマでたっぷり博多弁を堪能できてよかった。
個人的には「〜くさ」という接尾語(?)が面白かった。
あれはどういうタイミングで放り込むのだろうか。


他の言葉はわりと真似できそうだが、「〜くさ」だけは分からない。
これをマスターできたら、博多弁が不自然に聞こえないレベルになる
のではなかろうか。