やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5ドラマCD付き限定特装版 (ガガガ文庫)
- 作者: 渡航,ぽんかん(8)
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/07/22
- メディア: 単行本
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アニメ13話の体育祭の話だったが、アニメに出てこないエピソードが
こんなにあったとは。
私が最も充実した内容だと思っていた文化祭編に負けず劣らず、この
体育祭編もよかった。
というより、相模南というキャラクターを描いた前後編として読むべき
物語なのかもしれない。
しかも、著者は相模南がほとんど成長していない姿をあぶり出している。
文化祭編では比企谷八幡のおかげで辛うじて救われた体面が、体育祭編では
崩れてボロボロになる。
↓
進学校は、成績によって選別された人が集まっているので、決して社会の
縮図ではないのだが、俺ガイルの舞台の学校はサラリーマン社会の縮図に
なっているような気がする。
なので、相模南のようなプライドだけは高くて使えない人、というのは
よく見るタイプである。そして、そういう人がある日突然心を入れ替えて
いい人になることもありえない。そのあたりはリアルだ。
しかし、私のようなオッサンが読んだら面白いのだけれど、ラノベの読者層に
とってはどうなんだろうか。
中高生にとっても、学校にああいう奴いるよな、みたいな読まれ方をされている
のかどうか、ちょっと心配だ。
↓
できれば、文化祭編と同じように、じっくりとアニメ化してほしかったのだが、
もったいないことをした。
6.5巻を読んでから、あらためてアニメ13話を見て、やっぱり物足りないと思って
しまった。
アニメ第2期は、原作のドロドロした部分も取り入れて製作してほしい。
といっても、同梱していたCDのクリスマスパーティーのようなエピソードも
好きなので、そのあたりはバランスだと思うけど。
監督は引き続き吉村愛でお願いしたいです。シリーズ構成も菅正太郎で。