Boaz2013-05-01

NHKで放送していた「島耕作のアジア立志伝」を見た。
白黒アニメの島耕作が、アジアで成功したビジネスマンの経歴を
紹介するシリーズのようだ。
なお、アニメ部分は島耕作が出ているところだけで、基本的には
実写である。


第一回は中国に進出して大富豪になったタイの華僑が出ていた。
誰も進出していないところにいち早く出て行って市場を開拓する
のが成功の秘訣らしい。
が、華僑が中国本土で商売するのと、他の国の人がするのでは、
最初からスタートラインが違うような気がする。
日本人が見ても、特に参考にならないのではないか。


より突っ込んだことを言えば、べつに島耕作は必要なかった。
登場しても何をするわけでもないし、一人の日本人として感想を
述べているだけだった。



島耕作シリーズは、田原俊彦主演で映画に、宅麻伸(フジテレビ版)・
高橋克典日本テレビ版)主演でテレビドラマ化されている。
が、ほとんどヒットせずに終わった。


今回、NHK島耕作の声をあてていた唐沢寿明なんか、いま実写版で
演じてもいいんじゃないかと思うが、もしかしてNHKでそういう企画が
あるんだろうか? 



実写版だと、マンガにあるエグい濡れ場をどう処理するか困るから、
あまりドラマ化されないのかもしれない。
ならば深夜アニメではどうか? 


基本的に深夜アニメは萌えが中心で、購買層もほぼオタクに限られて
いる。
ということは、オタク以外のオッサンという市場には誰も手をつけて
いないわけだ。


弘兼憲史のマンガに萌え要素は全くないが、だからこそアニメを見ない
層に受けるかもしれない。



ただ「ゴルゴ13」とか「コブラ」は、それほどヒットしておらず、
大人向けのアニメは制作側にとっては鬼門なのだろう。
アニメというだけで視聴してくれないのだろうし、DVDが売れる
わけでもないだろう。


となると、やはりドラマということになろうが、どうも弘兼憲史
マンガは、アニメにも実写にもしにくい、変なポジションにある
ような気がする。