Boaz2012-09-18

いまの中国人は、英国のことをどう思っているのだろうか? 
というのも、阿片戦争があったのが約170年前で、現在の視点から
見れば、どう考えても英国が悪い。
その恨みは、どのあたりでなくなってしまったのだろう。


なにしろ阿片戦争でやられた中国は香港を99年割譲され、返還された
のはついこの前である。
さぞや英国を恨んでいるだろうと思いきや、反英暴動という話は聞い
たことがない。


香港人にいたっては、中国名のほかに英国風の名前を持っている人も
多い。レイモンド・チョウとかビビアン・スーとか。
一方、韓国人は、日本風に苗字を変えさせられたことをいまでも恨ん
でいる。


たしかに日中戦争では、日本軍は中国大陸で残虐なことをした。
これは事実である。いいこともしただろうが、悪いこともしたことは、
いかに嫌中派でも認めざるをえないだろう。


では、中国に酷いことをしてきた他の国はどうだろうか。
英国・ドイツ・米国・フランス・ロシアなどは、いつごろ許されたの
だろうか。白人のやったことは水に流すが、黄色人種のやったことは
絶対に許されないのだろうか。


もちろん、中国政府が日本を悪者にし続けるために反日教育をしてい
ることは知っている。
もし反日教育がなかったら、日中戦争阿片戦争のように許されたの
だろうか。私は違うような気がする。


1839年11月3日が阿片戦争の開戦日である。
今年はこの日に中国で何かイベントなりデモなりがあるかといえば、
特に何もないような気がする。
私は英国がつくづくうらやましい。