Boaz2013-08-23

ウォールストリート・ジャーナルの「香港 米映画の殴られ役」
という記事が翻訳されて読売新聞に載っていた。


それによると、ハリウッド映画で異星人や巨大ロボットに破壊される
中国の都市は、たいてい香港である。


中国では外国映画の輸入が厳しく制限されており、検閲で引っかかれば
公開が延期されることもある。
ハリウッドにとって中国市場は魅力的なので、中国本土の都市を破壊
するリスクは避けたい。どんなクレームをつけられるか分からないから
だ。


そこで、誰もが知っているアジアの都市を破壊するときは、香港が
選ばれる、という。北京政府は、香港なら構わないらしい。



ウォールストリート・ジャーナルの論調には、映画で破壊される都市に
住む人は、その映像を不快に思うだろう、という前提がある。
普通はそうかもしれない。


が、特撮オタクはむしろ壊されるのを喜びとする。
これは特殊な感覚かもしれないが、成熟した態度だと思う。
だって、フィクションにマジで怒るのはダサいから。


無論、悪意のあるものに対しては抗議をするべきだろうが、異星人や
巨大ロボが破壊する映像には愛がある。
その愛を感じ取れるかどうかが、成熟した特撮ファンかそうでないか
を分けるのではないだろうか。



大洗の人は大人でしたね。