お好み焼きは不可算名詞か? 

中3の英語で、現在完了形を教えている。
その中の問題で「彼女は今までにお好み焼きを作ったことがあり
ますか?」というものがあった。


これは現在完了形の中の経験用法というやつで、正解は
Has she ever made okonomiyaki ?
となっている。


ここで引っかかったのは、okonomiyaki の扱いである。
an okonomiyaki でないのは、お好み焼きが不可算名詞とされて
いるからだろう。


英語では数えられる名詞と数えられない名詞があって、数えられる
ものを可算名詞、数えられないものを不可算名詞という。
これは中1で習うのだけれど、たいていは代表的な不可算名詞をい
くつか例示して、これには s をつけないんだよ、と言って終わる。


代表的な不可算名詞は、気体や液体のような、決まった形がないも
のや、お金のような抽象的なものだ。


お好み焼きは、焼いたときは一枚の円盤状になるけれど、焼く前は
ドロドロの半液体である。
ということは、原則的には不可算名詞になるということか。


考えてみると、パンも同じだ。パン生地は決まった形がなく、焼い
てスライスして初めて、一枚・二枚と数えられる。
その伝で行くと、ピザもそうなのか。


‥‥辞書を引いてみると、pizza は可算名詞になっている。あれえ? 
ただし、料理名だと不可算名詞だ。
私はピザが好きだ、というのなら
I like pizza.
になるということか。よく分からん。


食べ物とは関係ないが、侍も複数形にならないみたいだ。
というのも、黒澤明の「七人の侍」の英語のタイトルは“Seven Samurai”
になっている。役職だからか? 


英語圏の人は、可算名詞と不可算名詞の区別をどのようにしているの
だろうか。謎だ。