二級医師

すんげー下らないことを思いついたので書きます。


いま、医者になるには医学部に6年間通って単位を取って、国家試験を受けて、研修を受けて、
ようやく一人前だ。
こんだけ勉強したんだから、モトをとらなきゃいかん、と思う人がいたって当然だと思う。
あるいは、もっと勉強して医学を追究したいという人もいるだろう。


そうすると、チャンスの多い都会に医者が集中するのは当然で、地域格差を是正するために、
大学の医局が地方に医者を差配していたのもうなずける。
(といっても、「白い巨塔」を読んだ程度の知識でしかモノを言ってないのですが‥‥)


ところが、臨床研修制度がスタートし、結果として地方に医者が足りないという報道がよく見ら
れる。特に小児科医と産婦人科医が激減しているらしい。
24時間体制の激務に加え、訴訟されるリスクや、最新の医療から遠ざけられる恐怖が原因だと
言われている。


医者だって人間だもの、できれば環境のいいところで働きたいだろう。
かといって、医者がいない地域が増えるのも困る。
どうしよう。


医療を担う人を増やせばいいのである。


Wikipedia によると『日本の弁護士は、法律上、司法書士弁理士、税理士、行政書士
社会保険労務士海事代理士、海事補佐人の職務を行なうことができる。公認会計士
土地家屋調査士の業務については行うことが出来ない』とある。


つまり、弁護士は総合商社のようなもので、たくさんのものを扱っているが、司法書士
税理士は専門商社だから扱えるものが限られている、と例えられようか。
ということは、弁護士になるのは大変だけど、下部構造にあたる資格を取るのは、弁護士
ほど大変ではない、といえる(誰でも資格が取れるわけではないけど)。


これに倣って、医療の分野も下部構造を作ればよろしい。
いわば、二級医師を育成するのである。
頭がいいから医師になる、という人ではなく、地域の医療をなんとかしたい、という人に
資格をとってもらう。


もちろん、ことは人命にかかわることなので、そんな人に自分の身体を診てもらうわけ
にはいかない、という意見もあるだろう。
しかし、いないよりはマシである。
それに、医療行為が制限されているのだから、もし難しい症例で一級の医師の手が必要な
場合は、都会で診てもらえばよろしい。


それに、医療だって経験がものをいう世界だから、ベテランの看護師の方が優れた処置が
できることも多いだろう。
二級医師だって、現場で鍛えれば、必ず腕は上がるはずだ。
やる気のある人に診察してもらう方が、患者も幸せなのではなかろうか。


‥‥ま、暴論ですわな。失礼しました。