中学生のころ、中島みゆきのオールナイト・ニッポンを聞いていた。
内容は、ほぼ全て忘れてしまったのだが、こないだひょいと思い出したエピソードが
あったので紹介したい。
視聴者からのハガキで「カレーにロリエを入れた」というネタだ。
中島さん今晩は。
僕は、ある日カレーを作ろうと思って、料理の本を見ながら作っていました。
本格的なカレーだったので、スパイスもいろいろ入れなければなりません。
本には、「煮込むときにロリエを入れると風味がよくなります」と書いて
ありました。
僕は早速、薬局でロリエを買ってきました。恥ずかしかったです。
そして、鍋にロリエを入れたのですが、カレーはめちゃくちゃになってしまいました。
中島みゆきは爆笑していたのだが、当時の私は何がそんなに面白いのか分からなかった。
しばらくして、ようやく意味が分かった。
ロリエというのは、生理用品の名前である。これは中学生の私も知っていた。
しかし、ハーブのロリエ(ローリエとも書く)は知らなかった。
ハーブのローリエは、別名で月桂ともいう。マラソンで優勝した人なんかが頭に載せる、
葉っぱを冠みたいにしたのがあるが、あれが月桂冠だ。
その葉っぱを乾燥させてスパイスとして使うと、風味がよくなる。
つまり、生理用品のロリエは、月桂(ローリエ)→げっけい→月経、という謎かけだった
のですね。ややこしいネーミングだ‥‥。
そうすると、ラジオのハガキ職人は、カレーにスパイスの葉っぱを入れるべきところ、
生理用品を買ってきて投入した、という凄まじい話をしていたわけだ。
まあ、ネタだとは思うのだが、本当にやったら水分を吸って大変なことになるだろうな。
なんで、こんなエピソードを思い出したんだろう?
どっかでスパイスのローリエのことを読んだからか。
マドレーヌの味から過去の記憶が広がるのに比べると、なんと下品なことよ。
あ、成田美名子の「CIPHER」というマンガで、女の子が同居するとき、トイレに汚物
入れを置くエピソードがあり、そういえば少年マンガではそういう部分に気を配る話は
皆無だったな、と思ったですよ。
ていうか、男は美少女が生理になるとは夢にも思わないもんな。