甘〜い!

こないだのハロモニ。は、「甘〜い!」でおなじみの芸人スピードワゴンが出演して
大好評だった。私も、甘い言葉を言われてみたいものだ。
ま、夢のまた夢だが。


番組の中で、「ブラジルのお菓子より甘いよ」というフレーズが出てきて、キンジンという
お菓子が紹介されていた。
私は、キンジンは食べたことがないが、別の甘いケーキをブラジルで食べたことがある。
【追記】
キンジンについてはこちらで。


それは、シュラスコ(焼肉)をさんざん食べた後だった。
デザートだというので、白いケーキを振舞われた。当時の記憶を頼りに検索して、
恐らく間違いないだろうと思うのがこれだ。
私は「白い悪魔」と名付けたい。


何の予備知識もないまま、はむっと頬張ると、しばらくしてグーで殴られたような
衝撃が走った。なんだ、これは? 
周りのブラジル人たちは、何のリアクションもなく普通に食べている。
俺のケーキだけ違う物質でできているのか? まさか。


一口食べるごとに、ぐふぅ‥‥と呻きたくなるような連打を浴び、なんとか一切れを
食べた。もうひとついかが? という言葉を涙目になってさえぎったものだ‥‥。


次に甘かった記憶があるのは、オーストリアはウィーンのホテル・ザッハーで食った
ザッハトルテだ。
チョコレート色のこいつである。


本来の目的はケーキではなく、本場のウィンナ・コーヒーだった。せっかくだから、
本家本元のザッハトルテも食ってみっか、という軽い気持ちだったのだ。
単なるチョコレートケーキだろうと油断していた。


ぱくり。
おうっ? 中のジャムが甘ぇぇ! 


このときほど、コーヒーの苦味が頼もしかったことはない。
10年後にマンガ「焼きたて!ジャぱん」で知ったのだが、ウィーンはジャムの本場でも
あったのだね。甘さがチョコ&ジャムの二枚腰なのよ。


かんべむさしの初期短編集「水素製造法」に収録されている「甘い宴会」を読んで
いただくと、私がどんな気分だったかが分かっていただけると思う。


無理やりハロモニ。に話を戻すなら、罰ゲームにこれらの激甘ケーキを出してみたら
どうだろうか。え、罰ゲームなのにケーキ? というリアクションから、食べてみて
「甘〜い(> <)」という叫びを引き出すことができる、一粒で二度おいしい企画だと
思うけど。
川o・-・)ノ(もぐもぐ)「え、おいしいですよ? もう一個食べてもいいですか?」