板チョコに関する断章

シンプルな板チョコが好きなので、ときどき買っている。
でも、よく考えると、板チョコを食べている人ってほとんど見たことがない。
板チョコが売れていないというわけではなく、目の前で食べている人を見た記憶があまり
ない、ということだ。


というのも、私は銀紙をむいたら、割らずにそのままがぶっとかぶりついて食べるのだが、
他の人はどうしているのだろう、と疑問に思ったからだ。


板チョコには、ちゃんと四角い小片に分けられるように溝がついている。
でも、あれをきれいに割ろうとしても、私はいつも失敗してしまうのだ。
よほど不器用なのだろうか? 


一粒一粒が独立したチョコレートもある。
不二家のルックチョコレートや、森永のダースが代表的なものだろう。
あれはあれでおいしいのだが、板チョコの方が量が多いので、同じぐらいの値段だったら
板チョコの方を選んでしまう。


考えてみれば、板チョコというのは食べにくいものだ。
なにしろ、最初に発売されたときから形状が変わっていないのだから、普通ならとっくの
昔に淘汰されている商品ではなかろうか。


それでも、現在まで売られているところをみると、消費者もそれほど不便さを感じていな
いのかもしれない。
もっとも、私は100円ぐらいの価格帯のチョコレートにおける、板チョコのシェアを知らな
いのだが。


うちでもぐもぐ板チョコを食べていると、すごく幸せな気分になる。
子供のころに、うれしくて一枚丸ごと食べてしまい、後で胸焼けをおこしたことがあるが、
それも懐かしい思い出だ。


そういえば、「チョコレート工場の秘密」という児童文学でも、主人公の少年が食べていた
のは板チョコであった。
欧米では、スニッカーズなどのチョコバーが主流だと思うが、ハーシーズの板チョコは今
でもポピュラーなものなのだろうか。


日本に比べて外国のケーキはびっくりするほど甘いが、チョコレートの味はそれほど違わ
ないような気がする。
最近はカカオ含有量の多い、苦いチョコレートも売られているが、やはり普通のミルクチョ
コレートが一番おいしいと思う。


ちなみに、タバコを吸うときもチョコレートを食べると相乗効果というか、タバコの味が
リッチになるような感じがする。
コーヒーとタバコもよく合うが、チョコレートもいいパートナーだ。


もっとも、近年の禁煙圧力の前では、チョコレートとタバコの関係など、チョコレートの
メーカーにとってはマイナスのイメージしかないのだろうけど。


そういえば、香取慎吾が出ている明治のチョコレートのCMは、何かの賞をとったのかしら。
傑作だと思うのだけれど。


本文と写真はまったく関係ありません

ベリーズでチョコのCMやってくんないかなぁ