電車男第七話

主人公がエルメスに振られて、脱オタクしようとする話である。
自分の部屋にあるフィギュアやゲームを、次々と段ボール箱に詰めて捨てるのだが、
オタク=モノを集める人‥‥なのか? 
むしろ、どうしようもなく○○が好きだ、という心の問題だと思うのだが。


ただ、オタクがモノを集めるのも事実ではある。
芦屋小雁は日本有数の怪奇映画コレクターだったが、結婚する際にコレクションを
いろいろ処分したという。
一種の文化財散逸ではなかろうか。


あるいは、オタクが亡くなったとき、遺品の価値が全く分からない遺族が、二束三文で
業者に売ってしまうこともある。古書で思わぬ掘り出し物が出るのは、こういうときだ。


まあ、ほとんどのオタクは、それほど貴重なコレクションを所有しているわけではない
と思うのだが、本人にとっては自分の身体の一部のようなものだろうから、おいそれと
処分はできまい。


私は、日本の住宅事情が悪いから、嫁とコレクションのどちらかを選択しなければ
ならないのだと思う。広い場所があれば、両立は可能なはずだ。


そして、女も
「私と○○のどっちが大事なのよ」
というバカな考えを改めるべきだろう。
真のオタクは、そのような女と結婚するべきではない。
(といっても、結婚できるチャンスがほとんどないのだから、妥協しなければならん
のだろうね‥‥)


山下達郎は、ものすごい音楽オタクだが、膨大なコレクションはちゃんと保存されて
いる。妻の竹内まりやの理解があるからだろう。
うらやましい限りだ。