ポケベルのサービスが終了したというニュースを見た。

私はポケベルを使ったことがないオッサンなのだが、

あの数字の語呂合わせを使いこなしていた世代は何年

ぐらいの生まれなのだろうか? 

 

契約件数のピークが1996年だそうだから、だいたい

1980年前後生まれがポケベル世代に当たるのかな。

彼らだけが瞬時に分かる語呂合わせの会話、という

スキルがあるとしたら、それをネタにミステリがひとつ

書けるかもしれない。

いま40歳前後の人たちは、公衆電話で猛烈な勢いで

ボタンをプッシュできるのだな。

 

NHKスペシャル美空ひばりをAIで復活させて新曲を披露する、

という番組をやっていた。

なんとなく見ていたけれど、私は自己満足以外の何かがあるとは

思えなかった。

 

どのくらいお金がかかったのかは知らないが、ファンの人が

それを出して楽しむのなら文句はない。

だが、美空ひばりの新曲を販売するため、というのなら話は

違うだろう。亡くなって30年経った人に、いま作った歌を

唄わせるのはおかしいのではないか。

 

なぜ残された美空ひばりの音源や映像ではダメなのか? 

ビッグスターを復活させる手間とお金があるのなら、

若い人を育成するために使うべきだと思う。

そうでないと新しいものは出てこないではないか。

アニメ「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」を

見終えた。

ポルノ小説には母子相姦ものがあるが、ライトノベルにもそのような

ジャンルが誕生したのか、と思った。

アニメはそういう要素もないではないが、少女たちの毒親を倒すのが

主な話だった。

 

なぜこのライトノベルが受けてアニメ化されたのか? 

オタクの男たちがこういう母性に飢えていたからだろう。

絶対に自分を肯定してくれる美しい女性、というのは昔から存在

するが、それが美少女ではなく母親というのが最近の傾向なのかも

しれない。オタクの熟女ブームとでも言うべきか。

 

もしかしたらオタクの平均年齢が上がっているからかもしれないし、

こういうコンテンツを好むのが年配のオタクだからかもしれない。

このラノベを買っている人の平均年齢が知りたいものだ。

 

 

しかし、こういう母性を求めるオッサンはそれこそ昭和の時代から

たくさんいたのである。

その証拠に、銀座のクラブなどでは女性ホステスのトップを「ママ」と

呼び、その次の立場の人を「チーママ」と呼んでいる。

社会的立場のあるオッサンが「ママー」と甘えた声を出せる場所は

50年以上前からあったのだ。

 

特殊な性癖を持った人が集う秘密クラブ以外で、これほどあからさまに

大人の男が女性に甘えられる酒場は日本にしかないだろう。

いわば母親に甘えて生きるインフラが日本には脈々とあった、という

ことだ。

 

 

ならば、なぜオタク向けのコンテンツではこのような表現が最近に

なってヒットするようになったのか。

あらあらうふふ」系のキャラというのは昔からいたはずだが、

母親を全面に出してはいなかったと思う。

 

やはりオタク全体の老化なのではないか、と根拠もなく推定して

みる。若いオタクもなぜか感覚が老化しているとしたら、ちょっと

危険な気がする。

連続テレビ小説なつぞら」を見終えた。

朝ドラ100作目なので、歴代のヒロインがいろんな場面で登場して

おり、そこも楽しめた。

 

東映労働争議をあいまいに処理してしまったのは残念だったが、

初期のテレビアニメのオマージュが散りばめられた良いドラマ

だったと思う。

 

また、北海道と東京の話だったので、TEAM NACSが全員出演した

のがよかった。大泉洋が最後の最後に出てきたのはスケジュールが

合わなかったからだろうか? 

 

 

世界名作劇場」が日本人のある世代に与えた影響は決して

小さくない。そのことを改めて感じ、高畑勲を顕彰する作品だった

と思う。

このような児童文学をアニメ化する人の系譜は、ジブリからポノックに

受け継がれている。ただ、いまの子供の世代全体に影響が与えられて

いるわけではない。それが寂しい。

 

もうひとつ残念なのは、「アルプスの少女ハイジ」の版権が売られて

しまい、家庭教師のCMにふざけた形で使われていることだ。

早くやめてほしい。

 

アニメ「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」を

見終えた。

絵がひどかったので原作者が可愛そうになった。

いちおうミステリなので、うまくやれば面白いアニメになった

かもしれないのに、もったいない。

この監督にオファーした製作委員会は何を考えていたのだろう? 

ただ、大橋彩香の主題歌は良かった。OPアニメはその良さを

まったく生かしていなかったが。

*[映画]HELLO WORLD

映画「HELLO WORLD」を見た。
平日のレイトショーで観客は15人ぐらい。
かなり密度の濃い作品でダレ場もなく面白かった。
以下ネタバレあり。


予告編などで、最後の一瞬にどんでん返しがあることは知っていたが、
実際に見ると、これ全部があの人の夢だったのか、と驚く。ていうか
なんで月面で治療されてるの? 地球はどうなった? と疑問がわく。


世界がマトリョーシカのような入れ子構造になっているので、この
ラストシーンも誰かの仮想世界の中では、と疑ってしまった。



ちょっと気になったのは、キャラクターの造形がもっさりして
いるな、ということだ。
もしかして堀口悠紀子の絵の魅力を損なうことなく動かせるのは
京アニだけなのだろうか。
一番最後の「やってやりました」という大人の一行さんの顔だけは
妙に色気があって、CGのキャラクターとまったく違っていた。



こういう仮想空間の物語では、街から出ようとしても出られない、
というお約束があるのだが、それはなぜやらなかったのだろう。
べつにやる必然性がなかったからなのだろうけど。



と、ケチをつけてしまったが、劇場で見て損はない作品だと思う
ので、手堅い興行収入があると期待している。

アニメ「からかい上手の高木さん2」を見終えた。

1期から見ていて、最終話の夏祭りまで楽しめた。

落合福嗣演じる木村はナイスサポートだったですね。

 

話はそれるが、「火ノ丸相撲」の小関、「女子高生の無駄遣い」の

ぴーなっつP、「からかい上手の高木さん」の木村と、落合福嗣

デブ枠のオーディションに強いのだろうか? 

 

「高木さん2」のOPもけっこう好きで、54秒~57秒目の高木さんが

セーラー服でくるっと回るところが良かった。


TVアニメ『からかい上手の高木さん2』ノンクレジットOP「ゼロセンチメートル」/大原ゆい子

 

原作者の山本崇一朗は、ツイッターでお題に出された絵を描いているが、

中の人つながりで「エクスプロージョン!と叫ぶ高木さん」をお願い

したい。