倉本聰のドラマ「やすらぎの郷」を見終えた。

戦後を全否定して、昔はよかった、と主人公に言わせる話だった。

物語の起伏や細部は、さすがに熟練の腕の冴えを見せているのだが、

新しいものを拒絶して過去を懐かしむ老境の醜悪さもあった。

いろいろなストーリーが輻輳しているので、全体を把握している

視聴者は少なかったのではなかろうか。