朝ドラ「スカーレット」を見終えた。

その前の「なつぞら」に比べると地味な印象のスタートで、

序盤はどうしたものかと思っていた。

しかし、主人公が陶芸家を目指してからどんどん面白くなって

いき、穴窯で見事な作品を作ったあたりでピークに達した。

女性のというより芸術家としての凄みを見せつけられた。

 

そのあと、烏丸せつこが押しかけてくるあたりは中だるみかなと

思ったけれど、息子が白血病になったぐらいから盛り返した。

このとき登場した松田るかが良かった。また何かのドラマで見て

みたい女優だ。

 

戸田恵梨香の都合だろうか、一週間だけ喫茶店サニーが舞台の

幕間劇のようなものがあった。

それがなければ、最後の週の尺がもう少しとれて、余韻がある

終わり方にできたのではないか。

 

とはいえ、名演技を引き出すような脚本とそれを盛り上げる

音楽が素晴らしかった。

またひとつ朝ドラに名作が加わったと思う。