*[映画]二ノ国

公開二日目のレイトショーで観客は10人ぐらい。

どのくらいの年齢層をターゲットにしていたのだろうか? 

 

以下ネタバレ有り。

 

宮崎駿ジブリ作品を果汁100%とするなら、この作品は果汁5%

ぐらいだろうか。

わりとストーリーがガバガバで、中学生以上は退屈してしまう

と思う。

 

まず、バスケが得意なハルというキャラクターの頭が悪すぎる。

二ノ国に行ってからは、ほぼハルなしでも物語が成り立つので、

なぜこいつが必要なのかと疑問に思いながら最後まで見ると、

ユウがもともと彼と対になる二ノ国の人だったから、という

オチにするためだったことが分かった。

このオチのために、わざわざ無理をしてハルを物語に

組み込んだのではないか、と思うほどギクシャクするのだ。

 

主役は明らかにユウであるが、ハルがいるためにヒロインの

命を選択する葛藤が分割されてしまい、盛り上がらない。

そしてなぜ二ノ国では健常者になっているのかも説明がない。

最後には二ノ国で生活することを選ぶのだが、では現実世界で

障害者であったことは何だったのか。

 

そしてヒロインを演じた永野芽郁は、演技を声に振る技術が

できていないので、すごく下手に聞こえる。音響監督はよく

これでオーケーを出したものだ。

脇役がみんな上手な声優だけに、とりわけひどい印象があった。

 

 

ほぼ酷評になってしまい申し訳ないが、小学生以下の子供なら

楽しめる作品だと思うので、親子連れで鑑賞してはいかがだろうか。