Boaz2015-09-18

NHK課外授業ようこそ先輩」のヤマザキマリの回を見た。
北海道千歳市の小学6年生に虫を観察させて、虫になった自分を絵日記で
表現させる、という授業だった。


こういう授業だと、課題にハマる子とそうでない子がどうしてもできるけれど、
テレビ収録があったせいか、わりと多くの子供が虫に夢中になっていたように
見えた。



ところで、日本にいる昆虫は、ダニとかヒルとかの血を吸う虫がいたり、
感染症を媒介する虫はいるけれども、比較的無害なものが多いと思う。


日本や欧州のような温帯の昆虫は、多くの人にとってはどうでもいい存在と
して扱われるが、虫好きな人にとっては、注意深く観察する対象である。


そこから、一種の文学性のようなものが現れたり、コレクションをしようと
いう動機が生まれるのではないか。


これがアマゾンの密林にいる昆虫のように、かなり獰猛だったり猛毒を
持っていたりすると、その文化の中での昆虫に対する扱いが違ってくる
ように思える。


つまり、食えるものと危険なものという区別はしっかりするものの、収集
しようとはあまり思わないのではないか。



あと、北海道にはゴキブリがいないと聞くが、本当なのか、それを小学生たちに
訊いて欲しかった。


ゴキブリに対する考え方も、文化によって違うと思うから、ここから話を広げて
もよかったかな、と思うが、テレビなのでそうもいかなかっただろう。