Boaz2014-09-19

スコットランドの独立投票について、専門知識があるわけでもないから
何も言えない。
ただ、反対派が多数を占めたのは、結果オーライだったような気がする。


ある地域が独立するのは、全体に搾取されているという不満があるからだ。
あるいは、文化的に全く相容れないから、という理由もある。


カナダのケベック州やスペインのバスク地方もそうだし、我が国の沖縄も
独立論がある。


全体側は、じゃあ独立してやっていけんのかよ、と言うだろう。
経済と軍事を自前でやれるのなら、そもそも最初から独立してただろう、と。
しかしそれは強者の論理である。



仮にスコットランドが独立したとして、イングランドが軍事的に制圧しに
来るだろうか。先進国では、もうそういうことはしないだろう。
ウクライナのように、ロシアと近接していれば、たちまち占領されてしまう
だろうが、島国なのでそういうリスクはない。


沖縄はどうかといえば、人民解放軍が手ぐすね引いて待ち構えているだろう。
おそらく沖縄の独立は名ばかりとなり、中国人に制圧されて奴隷になる。
ヤマトンチュの奴隷になるよりはマシだ、と考えるならしょうがないが。


結局、国のかたちが今日のようになっているのは、様々な要因がからまって
一応安定しているのであって、ある因数が変わったら、全体の計算をやり
直さなければならなくなるほど複雑なのだろう。
イスラム国は、それをやろうとしているのだと思う。



では、このまま強者の論理でゴリ押しする世の中でいいのか。
ここまで人々の不満が高まっているのは、強者が富を独占していると思われて
いるからだろう。


第二次大戦の連合国が仕切るようになってから、もう70年近くなる。
また戦争によってシャッフルするには犠牲が大きすぎるだろう。
連合国は、富の再分配をしなければならないと思う。


ところが、グローバル化はそれを逆行させている。
世界を安定させたいのなら、多様性を認めないといかんのではないか、と思う。