1995年

1995年 (ちくま新書)

1995年 (ちくま新書)

1995年前後にあった出来事を振り返って、現在から見るとどういう意味が
あったのかを問う本である。


1995年というと、私にとってはついこの間のような感じもするが、もう18年
前だ。そのとき生まれた子供は大学生になっている。


読んでいくと、ああ、あんなことがあったっけなぁ、とその当時のことを
ぼんやりと、あるいはありありと思い出す。
オッサンにとっては、そういう楽しみ方ができる一冊だった。


少し昔にも関わらず、ネットを手軽に使えるかどうかで、ものすごい断絶
があったように思えた。
もちろん1995年当時にもインターネットはあったのだけれど、2013年の
ような便利さはまだ実現されていなかった。
本当に世の中が変わってしまったんだなぁ、としみじみする。


とはいえ、新書サイズなので、それぞれの分野で深い分析があるという
わけでもない。
ざっと概観できる、というのが本書の長所なのだろう。


面白かったので、別の年代でもやってもらい、シリーズにしたらいいの
ではなかろうか。



【校正】197ページ終わりから4行目の一番下「流されることになる」の
あとに「。」が抜けている。