Boaz2013-10-01

NHKの朝ドラ「ごちそうさん」をなんとなく見始めた。
が、序盤で早くも挫折しそうだ。
というのも、明治→大正→昭和と女性が生き抜く、まさに朝の
連続テレビ小説のテンプレだからだ。


おそらくNHKの朝ドラは、外れてはいけない枠があって、そこから
はみ出したものは企画の段階で消えるのだろう。
あまちゃん」は例外で、視聴者はテンプレに従ったものを見たい
に決まってる、と信じ込んでいるのだ。


いったいどうしてこうなるんだろう? 
NHKには牢名主のような人が居座っていて、面白い企画を全部潰して
いるのだろうか? 
べつにNHKだけに限らないけど。


実は「あまちゃん」だって、祖母・母・孫の三代の女性の人生記を
描いてある、きわめてまっとうな朝ドラである。
ヒットしたのは、現代性があって脚本に遊びが盛り込まれていた
からだ。


残念ながら「ごちそうさん」には、そういう遊びがまだ見えない。
これからどんどん面白くなることを期待する。



あと、これは書くまいと思っていたが、やっぱり書く。
私は子役が嫌いなのだ。


大河ドラマでも朝ドラでも、NHKは子役を使って主演女優を出し
惜しみする。
幼少期からじっくり描きたいのは分からないでもないが、何週間も
引き伸ばされても困る。


その点「あまちゃん」には子役が出なかった。
小泉今日子の若いときを有村架純が演じて、一粒で二度おいしい
キャスティングだった。
私たちが見たいのは、そういうドラマなのである。