Boaz2012-09-16

最近のいじめは、ケータイで動画を撮影することが多いらしい。
自分がやっていることを証拠として残してしまう行為は、いじめを
する奴の視野の狭さを表している。


おそらく、もしこの映像がバレたらどうなるか、ということを全く
考えずに撮影しているのだろう。
そこには、いじめの対象を撮影することに言い知れない快感がある
のだと思う。


彼らは何からそれを学習するかといえば、分かりきったことだが
テレビからであろう。
しかもバラエティ番組のみならず、報道番組からも同じ構造を嗅ぎ
とって模倣しているに違いない。


だからといって、いじめを連想させる番組をやめろ、と無茶なこと
を言うべきではない。
撮影する側、取材する側の権力は正しい方向に使われることもある
からだ。


ただし、取材する側は自らの行いを省みる必要があるだろう。
よく芸能人などにマイクを突きつけて追いかけている姿があるが、
あれできちんとしたコメントがとれると本気で思っているのだろう
か? 単に“取材していますよ”というポーズを映しているだけでは
ないか。



小中学生でも、手軽に動画が撮影できるデバイスが普及したのは、
ここ10年ぐらいだと思う。
その世代が大人になったとき、映像作品にどういう変化が現れる
だろうか。楽しみでもあり、心配でもある。