私はある級友のモノマネが得意で、高校時代からリクエストに
応じて、あるいは笑いが欲しいときに何度もやっていた。
本人の前でもやったことがある。
私は彼をいじってやろうという意識もなく、ただみんなが笑う
だろうと思ってモノマネをしていた。
実際、鉄板のネタだった。
彼はどんな気持ちでいたのだろうか?
社会人になってから、私は彼に一方的に絶交された。
以来、会っていない。
いじめの加害者は、おそらく私と同じような気持ちでやっていた
のではないかと思う。
まわりを楽しくさせようとしていただけだ、と思っていたはずだ。
だから、加害者だと言われてもピンと来ないのだろう。
単なるモノマネでさえ、相手が傷つくことを思うと、それ以上の
行為はどれほどのものか。
ただ、恐喝や暴行といった行為を嬉々としてやるという心理につ
いては、私の理解を超えている。
そういう行為に加害者意識のかけらもないとすれば、脳に欠陥が
あるような気がする。
↓
中学生たちに最も説得力のある言葉を伝えられるのは、とんねるず
の石橋貴明かもしれない。
俺は仕事でやってんだから、中坊が真似すんじゃねぇよ、と。