Boaz2012-06-28

夜中にウィンブルドンのテニスを見ていると、ボールを拾う若者に
注目してしまう。
なぜだろうと考えてみると、実にキビキビ動いているからだ、とい
う結論に達した。


私は、西洋人に接することはあまりないのだが、それでも旅行先や
映画やドラマなどで彼らのふるまいを見ている。
そこから受ける印象は、基本的に西洋人はダラダラ動く、という
ことだ。


もちろん偏見だとは思うのだが、ウィンブルドン以外でキビキビ
動く白人をほとんど見たことがないのだからしかたがない。
たぶん軍隊では別人のように動くのだろうけど、戦争映画などを
見ると、やはりダラダラしているように見える。


このウィンブルドンのボールボーイ(ガールもいるのか?)たちの
動きは、ほとんど忠犬である。
そうか、英国は階級社会だから、ボールボーイは犬と同じ扱いを
義務づけられているのではなかろうか。


テニスはもともと貴族の暇つぶしから始まったスポーツである。
ご主人様に奉仕する従者がいても何の不思議もない。
人権意識の高まりとともに、あからさまに奴隷扱いすることは
なくなっただろうが、西洋人の意識はそんなに変わっていない
ような気がする。


日本はそういう主従の関係を、体育会といういびつな形で定着
させてしまったのではなかろうか。
たぶん体育会のメンタリティを、西洋人に説明するとき、貴族
と従者の関係である、とたとえれば理解できるのではないかと
思う。