ビッチ

ビッチの触り方

ビッチの触り方

ビッチという言葉が気になって、この本を立ち読みしてみた。
もともとは女性に対する蔑称のはずだが、どうも最近は違うらしい。


曰く「主体的に多数の男とセックスを楽しむ女性」とのこと。
イメージとしては、峰不二子叶姉妹(姉)だそうだ。


で、ビッチという言葉には主体性があるからいいが、ヤリマンには
主体性がないからダメなのだそうだ。わけがわからん。


考えてみれば、ビッチという蔑称に対する男性への蔑称というのが
ない。ヤリチンという言葉はあまり市民権を得ていないと思う。


ということは、男は誰とでもセックスをする女に恐怖を感じて罵って
いるが、女は誰とでもセックスする男を何とも思っていない。
(ただし、自分と関係がある場合は浮気者と呼んで怒る)


話が脇道にそれるが、男が浮気をした場合、女の怒りはなぜか男を
寝とった女に向かう。「この泥棒猫!」という常套句がおなじみだ。
浮気した男に対して「このビッチが!」に相当する悪口がないのが
不思議といえば不思議。
あ、英語の son of a bitch がそうか。


話をもどそう。
文化人類学的にいうと、あらゆる女性がビッチ化すれば、親族関係
が成立しなくなるので、そうならないようなルールを決めた、とい
うことだろうか。


つまり、ビッチは妊娠や性病に罹患するリスクがないことが前提に
なっていて、結婚なにそれおいしいの? ということか。
その前提が成り立つには、妊娠や性病をコントロールできる技術が
必要で、女性の人権も確立されなければならない。
近代化の産物がビッチということになろう。


問題は、ビッチと恋愛の組み合わせだ。
お互いに割りきってセックスするならいいが、男の方に恋愛感情が
あると酷い目に遭う。


最悪なのは、ビッチが恋愛の手管を使って自分の性欲を満たした後
で、男をポイ捨てすることだ。
男はこれまで女に同様のことをさんざんしてきたわけだが。


私が思うに、男にはソープランドというものがあるので、数万円と
多少の情報があれば手軽にセックスできるけれど、女にはそういう
風俗がないのがいかんのではないか。


ホストクラブのような周りくどいことはなくして、女のためのソー
プランドを作れば、ビッチの性欲も満足させられるのではないか、と。
バイアグラもあるし。


そうやってビッチを隔離しておけば、男性に対する被害も少なくなる
のではないかと思う。


一番おそろしいのは、外見が千反田えるのような清純派で、中身が
超ビッチ、という女である。
現実にはいないと思うが、ビッチの擬装力を甘くみてはいけない。


おそらくビッチはこれからどんどん増えていくだろう。
そしてしれっと結婚して、再び浮気をするのだ。
少なくとも私は、もう女を信じてはいない。