Boaz2012-03-26

ドラマ「101回目のプロポーズ」の最終回を見た。
若い時に見ていたらどう思ったかは分からないが、オッサンに
なった今ならハッキリ言える。


これはメンヘラ女に一生を台無しにされた中年男の物語だ。


浅野温子の演じる、婚約者を交通事故で失ったチェリストは、
基本斜め上を向いて首をかしげながら泣いている。
どう見ても心を病んでいる女にしか見えない。


そして、お見合い相手の武田鉄矢に対して、ボーナス80万円を
全部ギャンブルに使ってみろとそそのかしたり、死んだ婚約者
にそっくりだという理由で、婚約までしていた武田鉄矢を棄て
て、彼の上司とつきあうのである。


武田鉄矢はそのことを知って20年も勤めた建設会社を辞め、な
ぜか司法試験を受験する。そして当たり前だが落ちる。


現実にこんなことがあったら、浅野温子は訴えられても仕方が
ないだろう。
彼女が免罪されているのは、ただ美人だからという理由だけで
ある。


ラストシーンでは、深夜に道路工事のアルバイトをしている武田
鉄矢のところへ、心変わりした浅野温子がウェディングドレスを
着て駆けつけてくる。
なんか、めでたしめでたしみたいに終わっているが、こんな頭の
おかしい女と結婚したところで、まともな生活ができるわけもな
かろう。


どうでもいいが、日常生活の中に見慣れないものがあるとギョッ
とするものである。
私は以前、吉祥寺と西荻の中間あたりの道路で、ウェディングド
レスの女が必死にタクシーを停めようと手を振っていたのを目撃
したことがあり、思わず二度見してしまった。
あれは何だったんだろう、と今でも不思議だ。


話がそれた。
101回目のプロポーズ」でメンヘラ女を演じた浅野温子は、約
20年後に「フリーター、家を買う」というドラマで、鬱病になっ
た主婦の役をしている。
首のかしげ方が同じで、ちょっと怖かった。