Boaz2011-12-16

もうすぐ終わりそうだったので、三谷幸喜の「ステキな金縛り」を
見てきた。
面白かったんだけど、何度も見たくなるような映画ではなかった。


三谷幸喜の映画は、いつも65点から70点ぐらいの及第点はとるけど、
突出した面白さはない。
なんでだろう? 


まず、私と笑いのツボが違うので、彼の映画の良さが完全に理解で
きないということが大きい。
もしかしたら、50年後には三谷幸喜監督の作品は不朽の名作として
語り継がれているかもしれない。


「ステキな金縛り」では、フランク・キャプラの「スミス都へ行く」の
DVDが小道具として使われていた。
民主主義の理想をかなりストレートに描いた名作で、「ステキな金縛り」
を見るよりも「スミス都へ行く」を見たほうがいいかもしれない。
(あと「素晴らしき哉、人生」も)


どうも、この映画では、キャプラ映画のような「それでも人生は生きる
に値する」という主張が感じられない。
ドジな女性弁護士が幽霊を証人にして裁判に勝ちました、というだけに
見える。


それは、彼女がこの裁判に敗けても、特に失うものがないからである。
コメディ映画だからしょうがないのかもしれないが。


なんか何を書いても悪口になってしまうので、このへんでやめる。
そのうちフジテレビ系で放送されるだろうから、自分の目で判断される
といいだろう。