長生き遺伝子

NHKスペシャルで、ちょっとトンデモっぽい番組をやっていたので見た。


レオナルド・ガレンテという学者が発見したサーチュイン遺伝子という
ものがあって、ふだんは機能していないのだが、飢餓状態になると発動
して、老化や病気を防ぐらしい。


いまのライフスタイルだと、カロリーを30%カットすればいいのだそう
だ。腹八分目というのは本当に健康にいいということか。


また、レスベラトロールというブドウの皮などに微量に含まれるポリフェ
ノールがあって、それがサーチュイン遺伝子を刺激するのだそうだ。
米国ではそのサプリメントが販売されているとのこと。
これを飲めば、食事制限なしに長生きできる、と解釈されているらしい
が、もちろん人間に効果があるかどうかはまだ証明されていない。


と、ここまで番組をなんとなくまとめてみたが、人間の寿命が延びると
いいことばかりあるわけではない。
みんなが100歳ぐらいまで生きるようになると、年金や定年の問題をどう
するか、保険や医療にますますお金がかかるのではないか、という問題
が出てくるはずだ。


番組では、そういう話をもっと詰めなければならないはずだが、ちょっ
と言及しただけで終わってしまった。
視聴者はバカだからついてこれないと思ったらしい。


当然でてくる疑問は、人類はほとんど飢餓ベースで生きてきたのに、寿
命は短かったではないか、というものである。
それは疫学が発達していなかったからで、現代の医療+サーチュイン遺
伝子で寿命が延びる、ということだろう。


余談。
内田樹がどこかで書いていたが、東大生にデブはいないらしい。
人間は飢餓状態で最高のパフォーマンスをするように設計されているの
だから、デブが東大に合格することは難しいのだそうだ。


実際はどうなのだろう。
たぶん太っている人もいると思うが、全体でみると標準的な体型が多い
のだと思う。調べてみないと分からないけど。


私の経験からすると、100kgを超えるようなデブで頭のいい人はいなかっ
た。
あ、でも伊集院光は頭いいな。