キャンディーズのPA

田中好子さんが亡くなって、TBSで追悼番組があった。
その中で、伝説になっている後楽園球場での解散コンサートの様子が
かなり長く放送された。


私はキャンディーズの世代ではないので、じっくりとコンサートの
様子を見たのはこれが初めてだった。
アイドルの応援のルーツというのはこれか、という感じだった。


当時の観客は基本的に座ってコールをするぐらいで、今のように踊り
狂っているわけではない。
また、サイリウムがないのが物足りない。


そのかわり、これでもかというほど紙テープを投げていた。
あれにもコツがあるのだろうけど、いまは絶滅した文化だろう。


コンサートでのキャンディーズの歌は、きちんとしていた。
発声を基礎からやっていて、きれいにハモッていたのは、さすがに70
年代である。
バックバンドも生演奏で、大変だったと思う。


それにしても、後楽園球場のような広いところでショーをするとき、
音響はどうセッティングしていたのだろう。
映像を見ると、キャンディーズたちのマイクは有線で、イヤモニター
をつけていない。


これでバックバンドの音を聴きながら、ちゃんと唄えたのだろうか? 
録画したものだから、音声を補正していたのかもしれない。
現場ではどのように聴こえていたのか気になった。


意外だったのは、キャンディーズは一曲しかチャート1位をとっていな
かった事実である。
それでも、これだけ印象に残っているのだから、アイドルはチャートを
気にすることはないのかもしれない。