不毛地帯

2003年に「白い巨塔」、2007年に「華麗なる一族」、そして2009年に
不毛地帯」と、山崎豊子の小説が次々にドラマ化されている。
しかも、金のかけ方が尋常ではない。


ここ数年の山崎豊子ブーム(?)は、実際にあったことをベースにし
たドラマの方が面白いのではないか、という大衆の嗅覚のようなもの
を感じる。


この作品は、瀬島龍三伊藤忠商事に入る実話をモデルにしているの
だが、やはり本人が生きている間はテレビドラマにしづらかったのか
もしれない。


私が生きている瀬島龍三を見たのは、「日本のよふけ」という笑福亭
鶴瓶南原清隆が司会をしているトーク番組だった。
本人の評価はさまざまあるようだが、私には胡散臭い老人に見えた。
そもそも、なぜあの番組に出演しようと思ったのかも謎だ。


ドラマでは唐沢寿明がストレートに演じており、初回の2時間スペシャ
ルはあっという間に過ぎた。娘役の多部未華子のキャスティングもい
い。


ただ、柳葉敏郎はどういうわけか違和感があった。
防衛庁偉い人には見えないのだ。佐藤浩市の方がよかったのではな
いか。


ちなみに、私は飛行機の素人なので分からなかったのだが、劇中に登
場する飛行機は、その筋の人にもちゃんとしたものに見えているのだ
ろうか? 誰か検証してほしいものだ。