漫才と時間

中学生に、ダウンタウンの初期の漫才(クイズネタとか誘拐ネタのやつ)の
ビデオを貸してみた。
感想を聞いてみると、よく分からなかったという。


一世を風靡したダウンタウンの漫才も、時代には勝てない。
落語とは違って、漫才は時代とともにあるから、どうしても風化したり腐って
しまう部分があるのだろう。


しかし、現在の若手芸人のベースになっているのは、ダウンタウンの漫才で
ある。
彼らが生み出した漫才の文法は、現在に至るまで完全に破壊されていない。


中学生はそんなことは考えずに、ただテレビを見て笑っているだけだから、
別にかまわないのだが、どこかで漫才の時系列を遡及していったら、必ず
ダウンタウンの凄さが分かるのではないかと思う。


たぶん、そんな機会は永遠に訪れないのだけれど。