わいせつ裁判

メイプルソープの写真集をめぐって裁判があって、何が猥褻で何が猥褻でないかを決めていた。
余計なお世話である。
そういうことは、各人の心の中で決めるもので、司法がしゃしゃり出てくる問題ではない。


だって、何で興奮するかなんて、人によって全く違うでしょう。
おっぱいでハァハアなる人もいれば、脚でウホッとなる人もいて、極端な話、変態は常人では
考えられないようなもので興奮できるのだから。


おそらく司法の場合は、何らかのガイドラインがないと、エロいものが野放しになって良くな
い、と考えているのだろう。その気持ちは分かる。
ただ、それは司法が国民を大人扱いしてない、ということである。


そりゃ、法曹関係のエリートから見れば、国民はアホにしか見えないだろう。
実際そうかもしれない。
だが、アホはアホなりに考えて生きているわけであり、上から一方的に決めつけられることに
不快感はある。


それに、世の中にはすでにポルノが溢れかえっており、そんなものをいちいち司法の手で裁い
ていてはやってられないはずだ。
現に「チャタレイ婦人」よりもフランス書院文庫の方が圧倒的にエロいけれど、フランス書院
文庫は今も続々と新刊が出ているし。


それでも私が唯一気になるのが児童ポルノである。
未成年の子供を使ったポルノは、製作も頒布も禁止すべきだろう。


じゃあ、何が児童ポルノで何が児童ポルノではないか、という話になりそうだが、明らかにそ
うであるものは見れば分かると思う。
で、エロマンガや写真集については、私はぎりぎりセーフだと思っている。
なぜなら、子供が実際に被害にあっていないからだ。
(写真集については一考の余地があると思うが)


自傷他害の可能性がある変態については戒めなければならないが、それ以外の変態については
心の問題なので自由にさせてもいいのではなかろうか。