配管工

世界で最も有名な配管工といえば、マリオとルイージだろう。
米国のテレビドラマでは、よく配管工が脇役で登場する。
たいていはいい奴で、イケメンが多い。


デスパレートな妻たち」のマイク・デルフィーノとか、「アリーmyラブ」のボン・ジョビとか、
セクシーな男性が配管工役で出ている。


恐らく米国社会では、配管工といえば、あんまり頭はよくないけど、困ったときにはなくては
ならない人、というイメージなのだろう。
もしかしたら、主婦が不倫する相手で想像するのが、配管工なのかもしれない。


しかし、日本では配管工という職業が明確にはないような気がする。
上下水道を修理する業者はたくさんあるが、家の中にあるあらゆるパイプのことを請け負う業者
は、あまりないのではなかろうか。


たぶん、欧米では上下水道やガス管、セントラルヒーティングのためのパイプなど、古くから
配管の専門家が必要とされたが、日本は近代化が遅れたために、家庭内の各パイプがバラバラ
に導入され、それぞれの業者に分化したのではないか、と思われる。


それに、統計をとったわけではないが、欧米のパイプの方が日本のパイプよりも詰まったり壊れ
やすいような気がする。
ディスポーザーが普及して、何でもかんでも下水に流す習慣が日本にないからかもしれない。


Wikipedia では、日本語の「配管工」の記述は5行ぐらいしかないが、英語の「Plumber」だと
かなり充実したことが書かれている。
文化の違いというか、依存度が違うのだろう。


だとすると、なぜ宮本茂マリオブラザーズを配管工という設定にしたのか、理由がよく分から
ない。
ゲームデザイン上、たまたまそうなったのか、あるいは配管工である必要があったのか、とにか
く日本人にあまり一般的でない職業にしたわけを知りたい。
すでに答えているかもしれないけど。


本文と写真はまったく関係ありません

左:マリオ 右:ルイージ