Footprints

Miles Smiles

Miles Smiles

オッサンのダジャレみたいなタイトルのCDだが、中身はすごい。
私が一番好きな曲は、「Footprints」だ。


冒頭のベースラインからしびれる。ロン・カーターのいぶし銀のベース。たまらん。
そして、天才トニー・ウィリアムスのドラムが四次元的なプレイでこの曲のための
空間を形作る。


このカッチリした、それでいて自在に伸び縮みする空間の中で、マイルスが日本刀を
振り回すように演奏している。ウェイン・ショーターも、最初はおどおどしていたが
この曲を作曲しているのを思い出したのか、俄然張り切るようになる。


おっと、忘れちゃいけない、6分35秒目から始まるハービー・ハンコックのソロね。
この人は、ライブアルバム「Four & More」の一曲目「So What」でも、6分10秒目から
22秒目まで、これしかない! というフレーズを連打している。
そういう癖があるのである。
たぶん、ハービー・ハンコックは、女が「そこダメなの!」と言っている弱い部分を
失神するまで攻めるタイプだ。(←失礼だな)


いかん、話を「Footprints」に戻そう。
とにかく、演奏がクールなのだ。頭良さそうなのだ。
なぜかというと、ドラム・ベース・ピアノのリズムセクションがすげぇから。
すげぇって、頭悪い言い方しかできないけど。