上映終了間際にようやく見ることができた。
なるほど、パルムドールな作品だった。
是枝監督は虐待された子供を描くのが本当にうまい。
「誰も知らない」と同様、ネグレクトされている子供は髪の毛が
ボサボサになっている。「りん」が安藤サクラに散髪してもらう
ところは、疑似家族に加えてもらうイニシエーションのようだった。
もうひとつ、あの疑似家族はみんな食べ方が汚い。
そういう演技ができる役者はすごいですね。箸の持ち方もリリー・
フランキーなんかは握り箸だった。
この映画のような家族よりみじめなのは、孤独死する人だろう。
それは私の未来の姿でもある。
↓
自分の乏しい映画的記憶では、ルネ・クレマン監督の「居酒屋」が
なんとなく「万引き家族」と似ているような気がした。
物語はぜんぜん違うんだけど、是枝監督はこれを意識してるんじゃない
かなぁ、と。
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