Boaz2016-04-10

人間は平等なのだから、貧富の差はなくさなければならない。
これは理想であって、現実に格差をなくすことは不可能である。
だからといって、富めるものが際限なく裕福になり、貧しいものが飢え死にする
ようなことは認められないだろう。


もっとも、貧富の差は当人の努力の結果なのだから、富の再分配など認めるべき
ではない、という考えの人もいる。
そういう人は、財産の世襲も認めるのだろうか。



人間は平等なのだから、身分の差はなくさなければならない。
これも理想であって、現実に王様や貴族がいる国があり、なくすことは今のところ
不可能である。
だからといって、身分の差によって人間の権利が奪われるようなことは認められない
だろう。


もっとも、英国では近代国家なのに一代貴族を認めている。これに対して英国民は
どう考えているのだろう。
がんばった人は報われるべき、という話なのだろうか。



貧富や身分ではなく、文化の差というのはどうなのか。
親がインテリの家庭で生まれ育った子と、庶民の家庭で生まれ育った子は文化資本
差があるのだが、これを平等にしようという話はあまり出てこない。


実際は、金持ちで身分の上の階層が文化資本を独占しているわけで、貧富の差や身分の
差を是正せよということと関連しているのだが、文化資本の差を見せつけられるのは
エリート校に進学した人だけだから、マジョリティにはならない。


が、見せつけられた方の人間には恨みがたまる。
そのドロドロした感情が吹き出てしまうと、なんだか困ったことになるのではなかろうか。



私としては天皇制を批判するよりは、インドのカースト制を批判した方が幸せになる
人は多いのではないかと思う。


モヤモヤを書きつけただけなので、まとまりがないのだが、また何か思いついたら
書いておこう。