Eテレで放送している「ニッポン戦後サブカルチャー史2」今回はニューリズムを
取り上げていた。
番組の流れでは、マンボやツイスト、ドドンパといった1950年代から60年代に
かけて流行したリズムと日本人の身体性を結びつけており、面白かった。
60年代後半からのフォークブームから日本人は踊らなくなっていった、とあり、
確かにそうなのだが、70年代後半からは空前のディスコブームが来て、若者は
映画「サタデーナイトフィーバー」のジョン・トラボルタに憧れて踊りまくって
いたはずである。
そしてバブル期には巨大なクラブが登場し、末期にはバブルの象徴になっている
ジュリアナ東京で、おねえちゃんたちが狂ったように扇を振っていた。
2000年代になると、アイドルのコンサートでヲタ芸を披露する人々が現れるように
なり、その流れは現在まで続いている。
ということは、むしろフォークソングの時代だけ若者は踊らなかった、と言う
べきではなかろうか。
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マンボというと「マンボNo.5」が有名だが、ペレス・プラードの名曲はほかにもある。
最も売れたのは「Patricia」だ。
フェデリコ・フェリーニの名画「甘い生活」で、マストロヤンニが海辺のカフェに
いるシーンでかかっている。
もともとオルガン奏者だったペレス・プラードの演奏が光る。
勢いのある曲だと「Frenesi」か。
メロディに微かな哀愁があるのがいい。
このYouTubeの画面のジャケットのベスト盤はお薦めである。
そのベスト盤にも収録されている、ローズマリー・クルーニーが唄っている「Adios」も
良い。
ローズマリーはジョージ・クルーニーの叔母である。
なぜか1990年ごろにペレス・プラードにハマってしまい、ずっと聴いていたことがあった。
久しぶりに聴いてみると、やはり色あせない魅力がある。
ちなみに「ウッ」という掛け声は、本当は「dilo」と言っているらしい。
「そこ!」(そこで音を出して)みたいなニュアンスのスペイン語だ。
私はどう聴いても「ウッ」なのだが。