Boaz2015-10-02

……なんか応援のコメントをいただいたので、ありがたいようなプレッシャーな
ような、そんな感じです。
書けるネタがある日は書こう、というペースでやっていきたいと思います。



で、今日はEテレで「ニッポン戦後サブカルチャー史2」が始まったので、それを
見た感想を書こうと思う。


前回は全編、宮沢章夫が講師をして、戦後のサブカルチャーを大づかみに把握しよう
という試みだったが、今回は専門の講師を招いて、より深く探ろう、という番組に
なるようだ。


第1回のお題は「女子高生」ということで、彼女たちがどういう存在だったのかを
主に活躍した1980年代から90年代を中心に見ていった。



私が印象に残っているのは、ポケベルやプリクラである。


それらの商品は、開発した大人が想定しないような使い方をして広まった。
企業は女子高生たちの意見を取り入れようと、マーケティングをしていた。
が、このところ、ポケベルやプリクラのようなヒットは生まれていない。


おそらく、ポケベルやプリクラは、コミュニケーションツールとして使用
されたところが新しかったのだろう。


つまり、誰かとつながりたいという欲望は、たぶんずっと昔からあって、
雑誌の文通とかで細々と行われていた。
そこに新しいツールが開発され、たまたま女子高生が手にしたから、
誰かとつながるための道具として発達した、ということではなかろうか。


そして、それ以降、女子高生側から思いがけない使い方をしたものが出て
こないのは、すでにスマホという必要十分なツールを手にしているからだ
と思う。



2015年には、女子高生はJKという記号になって消費されている。


しかし、彼女たちを性的に見る視線は、むしろ二次元キャラやアイドルの
方に拡散してしまったのではなかろうか。


現実の女子高生は、実はそれほどいいものではなく、別の幻想を楽しもうと
思っているような気がする。



番組に「東京女子高制服図鑑」を出した森伸之がインタビューに応じていて、
あ、この人はまだこういう仕事をしているのか、と驚いた。


一歩間違えたら完全な変態になるところを、うまく昇華した珍しい人である。