それぞれに面白かったが、意外と内容にバラつきがあって、そこが知性的なことの
証明なのかもしれない。
あと、多くの人が反知性主義というものを語ることに対して、一種のためらいが
あって、反知性主義と目される敵を糾弾するような話にはなっていないことも、
やはり知性を感じさせるものがあった。
とはいえ、ほぼ全員が現在の政治状況を憂いており、どうにかしたいのだけれども、
どうすることもできない苛立ちもあった。
非常にタイムリーな本だが、もしかしたら賞味期限は短いのかもしれない。
こんな心配をして杞憂だったね、という政治状況になればいいのだが、どうも
そういう楽観的なことは言えなくなっているようだ。