Boaz2015-05-01

20年ぐらい前の私はまだ会社勤めをしていて、連休になると海外旅行に
行っていた。


行き先を決めて、旅行代理店で航空券やホテルの予約をして、荷物を
まとめて成田空港へ早朝に向かうのである。
もしパスポートが切れていたら、有楽町の交通会館で発行してもらって
いた。


このエネルギーは何だったんだろう、と初老になったいま思う。
若いうちに何でもやっておけ、というのは正しいのだ。



引きこもりの私が言っても説得力がないと思うが、休日のお父さんが
家でゴロゴロしたいのも、エネルギーが減っているからではないかと
思う。


自分でどこかに出かける段取りをつけるのが、果てしなく億劫になる
のだが、家族のためだとか友達に誘われてという、他人に引っ張られる
かたちなら外出できる感じ。


で、どこかに行けば行ったで、けっこう楽しかったりもするのだ。
誘ってくれてありがとう、という気持ちも出てくる。
ただ、自分からは動けないのだ。



おそらく私は無趣味なのでやる気がないのだろう。


釣りだとか鉄道だとかアイドルだとか、外出しなければ楽しめない趣味の
あるオッサンは、たとえ初老になっても出かけると思う。


そういう自分を奮い立たせるものがある人がうらやましい。