昔、業界新聞の見習い記者をしていたとき、大手商社の人にランパブに
連れて行ってもらったことがあった。
下着姿のお姉さんが接客してくれるのだが、こちらはどうしていいやら
分からずオドオドしていた。
商社の人は慣れているのか、実に楽しそうに酒を飲んではおねえちゃんを
触っている。私も空気を読んで「イエーッ!」とか言いながらはしゃいだ
ふりをしたが、何も楽しくなかった。
こういう場所で自分を解放できる人はすごい、と皮肉ではなく本当に
そう思った(彼も演技していないとしたら、だが)。
どうやったら自意識をオフにして、欲望に身を任せられるのか。
数日前に、自分のおっぱいを赤ちゃんのように求めてくる彼氏がいて
ちょっと困っている、という女性のツイートを読んで、やはり同じ
ことを思った。
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で、男性が女性に対して性的にふるまうとき、思い通りにコントロール
したい場合と何もかも任せたい場合がある、という仮説を思いついた。
一方の極は強姦であり、もう一方の極は赤ちゃんプレイである。
男はこの両極の線上のどこかに位置しているのではなかろうか、と。
女性にとっては、強姦は許せないものだろうが、赤ちゃんプレイも
プロでないと処理できない案件だろう。
まあ、普通の男はその中間なので、問題になることはない。
冒頭のランパブは、自分の性欲をあからさまにして楽しむ場所であろう。
そういう恥ずかしい姿を他人に晒しているということは、相手に甘えて
いるわけで、どちらかというと赤ちゃんプレイ寄りである。
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私のように、自分を解放できない人間は、女性をコントロールしたい
タイプなのかもしれない。
それは女性を信用できないことを意味する。
なぜ女性を信用できないのか。
自分が傷つきたくないからである。
ということは、少なくとも一度は女性に傷つけられている、ということに
なるまいか。
それは運の良し悪しに過ぎないのだが。