Boaz2015-02-23

ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow」の第2話『エーゲ海
女神』が松山で2週間限定上映されたので見に行った。
土曜日が初日で、3日目の今日は観客が3人。シネコンなのに全席自由だった。


来月には円盤が発売されるし、わざわざ1200円を出して30分のアニメを見る
オタクもあまりいないとは思うが、第2話はテンポもよく、あっという間に
終わった感じがする。
画面いっぱいのルッキーニの縞パンを拝めただけでも良かった。


偶然にもNHKの「クローズアップ現代」で、日本のアニメを海外に売り込む
話題を取り上げていた。


が、この内容は調査不足ではないかと思われる。


というのも、韓国アニメが徹底したローカライズで売れているとしながらも、
どのくらいの売上なのかは出ていなかったし、果たしてシェアはどの程度
なのかも明らかになっていない。


これでは、日本のアニメが海外で売れていない、という事実に不安を付け
加えるだけである。
(アニメとは関係ないが、一世を風靡した韓流ドラマは、現在どのくらい
外国でヒットしているかも知りたかった)


また、日本のアニメを外国で違法ダウンロードして視聴している人々が
多数いることも意図的にカットされていた。
これを有料化するために、アニメ制作会社などが協力していた場面が
映っていたけれど、その背景が言及されていなかったので、ちぐはぐな
印象を与えていた。



番組は、韓国のように放送される国の規制やニーズに合わせるべきだ、
というスタンスに見えたが、私は間違っていると思う。


確かに工業製品ではそうかもしれないが、アニメでそれをやっても二流の
ディズニー以下のものしかできないだろう。


それに、インド向けにローカライズされた「巨人の星」がどうだったのか、
番組は無視している。


シドニアの騎士」を製作したポリゴン・ピクチュアズが番組の取材に
答えていたとおり、日本のアニメのとんがっている部分は変更しては
いけないのである。


ガラパゴス化と揶揄される現象は、工業製品に当てはまるかもしれないが、
アニメは違うのではないか。むしろ高付加価値化しないと、人件費の安い
国にもっていかれると思う。