Boaz2015-02-21

いま、司馬遼太郎の「世に棲む日日」を読んでいる。
原作ではないが、これを読んでないと、大河ドラマ「花燃ゆ」は
面白くもなんともないだろう。


こういう幕末期の攘夷運動は、現代のヘイトスピーチと同じでは
ないか、と思うことがある。


排除する対象は違うが、どちらも神聖な日本という幻想を共有
して、それを侵す夷狄を追い出せ、という運動に他ならない。


こういう民族のアレルギー反応のようなものは、日本だけでなく
様々な国で発生している。
ということは、精神的な免疫機能が攻撃的になった状態、と判断
できるだろう。


宗教や近代という、本来は人間の生活を守ったり便利にするものに
過剰な反応をして自分を傷つけている、という病態だろうか。