Boaz2014-06-18

日本のアニメ制作会社が韓国に下請けに出したのは、いつ頃からだったのか。
ふしぎの海のナディア」がすでにそういう状態だったのをよく覚えているが、
それ以前だとすると、少なくとも1980年代からということになる。


すると、下請けに出してから30年は経っているはずだ。
だとしたら、作画技術が向上してもいいはずだが、現在でも稚拙である。
その理由は何だろう? 


アニメーション製作のノウハウや人材が蓄積していないのではないか、と
いうことが考えられる。
下請けばかりしているので、会社がうまく存続できないのと、低賃金なので
人が留まらないと想像するが、どうだろうか。



日本の深夜アニメの制作量は異常である。
国内でこなせないから、しかたなく外国に発注せざるを得ないのだろう。
それなら、下請けにも力をつけさせた方が、業界全体のクオリティは上がると
思うのだが、そう理想的にはいかないようだ。


あるいは、日本人でないと萌え絵はうまく描けないのだろうか。
細部へのこだわりが、外国人にとっては無意味に思えるのかもしれない。
オタク的な文化の蓄積の差、というものか。


考えてみれば、違法にせよネット経由で日本のアニメが外国人に視聴され
るようになったのは、ここ10年ちょっとだろう。
だとしたら、それらを浴びるように見て、自分でも表現してみたいという
層が現れるまで、もう少し時間がかかるかもしれない。


それとも、工業製品のように、日本のアニメーターを引き抜いてしまう
ことも考えられる。
もっともアニメは工業製品のように儲からないから、そんなことはしない
だろうし、わざわざ外国に行くアニメーターもほとんどいないだろうけど。