Boaz2014-05-01

昨日、朝日新聞で連載していた宮部みゆきの小説「荒神」が終わった。
実質的には一週間ぐらい前に物語は終わり、しみじみとした後日談が
語られて結ばれた。


全403回の大長編で、これから手を入れて単行本にすると思うが、上下巻の
かなりのボリュームになるのではないか。



江戸時代、徳川綱吉のころの東北の寒村が舞台である。
もとはひとつの藩だったが、分裂して仲が悪くなった。
その一方が攻められて、人狩りに遭っているような山中で異変が起こる。
辛うじて生き残った少年が、敵の藩に担ぎ込まれるところから話は始まる。


ネタバレになってしまうので詳細は伏せておくが、これは宮部みゆき
東日本大震災を受け止めて書いたものだと感じた。


あの怪物は原発の象徴ではないか、と思われるような点がいくつもあり、
ゴジラのようでもあった。


映像化は難しいだろう。アニメでも、あまり面白くはできないと思う。
もし実写でやるなら、朱音さまは絶対に鈴木京香だ。
曽谷弾正は中村獅童かな。