田舎の公立学校だけの話かもしれないが。
自転車でスーパーに行く途中に公園があって、夕方によく下校中の
高校生が自転車を停めて語り合っている。
男女の場合もあるし、同性の場合もあるが、見ていて微笑ましい。
(あまりジロジロ眺めていると事案になるので通り過ぎている)
一方、下校中の中学生は、なんとなくトボトボ歩いている感じが
する。友達どうしだと楽しそうだったりする子もいるが、一人だと
かばんを背負っているせいか、元気がなさそうに見える。
高校生は基本的に自転車通学だから、帰り道の自由度が高い。
中学生は徒歩通学なので、あまり寄り道はできないみたいだ。
中学生のトボトボ加減は、そのせいかもしれぬ。
自分はどうだったかというと、高校生のときは古本屋に寄ったり
友達と話をしたりして、かなり自由に過ごした。
中学生のときは、もうほとんど記憶にないが、とにかくまっすぐ
帰宅していたような気がする。
体力の違いもあるかもしれない。
中学生だと、学校と部活で疲れてしまうので、そこから遊び回る
元気がなかった。いや、私は体力がなかったのでそうだったが、
ヤンキーたちは放課後から元気だったっけ。
↓
ただ、昔は公園とか道端で友達と話をしていた。
今みたいに、喫茶店やファストフード店に気軽に入る余裕はなかった。
マックで100円コーヒーを飲むことはできなかったのだ。
冒頭で、田舎の公立学校だけかもしれないと書いたのは、大都市で
電車通学している中高生たちは、ライフスタイルが昔から全く違う
のではないかと思ったからだ。
思春期に、店で話すか路上で話すかの違いは、大人になってからは
大した影響もないかもしれない。
ただ、何となく違うものがあるんじゃなかろうか、という気がしない
でもない。モヤモヤした言い方で申し訳ないが。
↓
ちなみに都会でも田舎でも、おばさんはよく立ち話をするのを見かけるが、
おっさんはほとんど見ない。
おっさんどうしが話すときは、昼間なら喫茶店やカフェ、夜なら酒が
飲めるところに行くからだろう。
そもそも立ち話をするおばさんは、時間の自由がある程度あるから、
路上で済ませられるのだ。
逆に時間の自由があるおっさんは、ふらふらしている不審者扱いで
ある。
おっさんにも立ち話の自由を!
……いや、そもそもおっさんには気軽に立ち話ができる人が身近に
いないのだった。なんでだ?